SUM 41
Deryck Whible(Vo/G/songwriter)
Cone McCaslin(B) / Steve Jocz(Ds)

SUM 41にとってアイランド・レーベルからの4枚目のアルバムにとりかかるとき、シンガーソンライターでギタリストのDeryckは前のマネージメント会社との決別とオリジナルメンバーであるギタリスト、Daveが去った後、バンドが存続するかさえ、確かではなかった。「ほとんど誰も連れてこないで去ったんだ。」と結局自らアルバムをプロデュースしたデリックは言う。「不運なことが重なって、いろいろな変化から、もう復活できないって皆が言ってた。疑いばかりだったよ。」
これまでの過去3枚のフル・アルバム、2001年の「オール・キラー・ノー・フィラー」、2002年の「ダズ・ディス・ルック・インフェクテッド?」、そして2004年「チャック」と世界中で700万以上のセールスを誇るグループにとって「アンダークラス・ヒーロー」が新しい方向の第一歩を大胆にも示した。
「一枚目のアルバム以来、メンバーが皆こんなに一緒にいたことはなかったな」Deryckは言う。「皆がやる気になったからやったようなものだよ、だってそれ以外意味がないだろ、世の中ネガティブなエナジーで一杯だからね。」
新作では、Deryckは自らの内なるパーソナルな部分を見て作曲を行った。それだけではなく彼の実在しない父親を「Dear Father」でテーマに、「So Long Goodbye」ではバンドを辞めたDaveを、そして「Speak of the Devil」、「Count Your Last Blessings」では彼の内なる悪魔をテーマとして扱った。
「ダズ・ディス・ルック・インフェクテッド?」の「スティル・ウェイティング」や、「チャック」の「ウィア・オール・トゥ・ブレイム」のような政治色のある楽曲に続く、どぎつい批判を「Confusion and Frustration in Modern Times」や、「March of the Dogs」、「The Jester,」など楽曲でも行っている。特に後者の2曲ではブッシュ大統領を酷評している。
「音楽を通して自分が何を言いたいのかをハッキリさせなければならなったんだ。」Deryckは説明する。「自問自答して自分なりの答えを見つけて、そのテーマに基づいて曲にしたんだ。このアルバムは最初から最後まで意味があるものにしたかった。コンセプト・アルバムでもなく、単なるフィクションでもなく、アルバム全体が普遍的なものになるように。社会における混乱やフラストレーションを反映させた深い個人的なメッセージなんだ。」
新作でも、SUM 41の激しいパンク・ロックの轟きとヘヴィー・メタルを融合させるユニークさは健在である。アルバムからのシングル「アンダークラス・ヒーロー」は武装への反発を、スピード感あるパンクのエナジーとラップ・ビートで、警鐘を鳴らしている。「Best of Me」と「So Long Goodbye」ではメロディアスなアコースティック・ギターが苦い気持ちを表している。他にも冷淡なピアノ旋律など、バラエティに富んだ音を聴かせている。 「成長せずにはいられないんだ。」Deryckはバンドが音楽的、詩的にも成熟したことに触れる。「今、僕らは音楽のアーティスティックな側面を見てる。このアルバムを出来るだけアーティスティックなパンク・ロック・レコードに仕上げたかった。音楽に対してのアプローチの仕方が今は違うんだ。全て理由があってやっている。良い物を丁寧に作りたいって気持ちが強いんだ。」
過去への鏡は壊された。
“パンク・ロック”、"ロック・バンド"という境界線を越えたSUM 41の新たなチャプターが始まる。
これが今まででベストのSUM 41。後悔はない。

そして、2008年11月、ここ日本では8年間の軌跡を詰め込んだベスト・アルバム(新曲含む!)をリリースと共に満を持してのPUNKSPRING出演が決定!

■OFFICIAL SITE:http://www.islandrecords.com/site/artist_home.php?artist_id=259
■LABEL SITE:
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/sum41/
■MySpace:http://www.myspace.com/sum41

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